ヨシノの歌詞の世界

ヨシノ、その歌詞の世界

Yoshino's Lyrics

ヨシノの歌を作詞するとは、あまり光の当たらないヒトの持っている何気ない暖かな視点を大事に描写したいと思っています。生きてるだけで悲しいというか、説明のできない切なさというものが世の中にはいっぱいあって、そういうものをジョークも交えて描きたいんですね。そういうヨシノの歌を楽しみに聞いてくださるから、こうして続けてこられてるんですね。それは、ほんとに、ありがたいことだと思っています。 井川

お客さん来ないのね
アムール

私はしがないシャンソン歌手
毎日、この喫茶店で歌っているのよ
誰もいないけどねでも、いいのよ
神様が聞いてくれるんですもの

お客さん、今日も来ないのラララ
それでもね わたしは、歌うのよ
お客さん、いつも来ないのアムール
切ない
まだまだ、お席ありますよ ラララ
お買い求めくださいヨラララララ
よる七時半にお集まりください
家賃が払えない どうしよう助けて
哀しいヒグマの声 ガオ

お客さん、今日も来ないのラララ
それでもね わたしは、歌うのよ
お客さん、いつも来ないのアムール
切なーい

カモメのジュテーム

「ジュテーム お願い
馬鹿な女の願いをかなえて」

中野中目言問い ともに歩いた街角
浜辺窓辺おひたし メカジキのお団子
築地ツクダ勝どき 遠くビルは霞むわ
船にひとり海風 一人向かう神奈川
カツオにはわさび カツに練りがらし
あなたのこだわり
ああ カレーパン 恋の歌

夜空に 飛んでる カモメのジュテーム
愛していたのと 伝えてジュテーム
言えずに いたけれど
引き留めてほしかった
ララララ みじめな恋の歌
カモメのジュテーム

メラビーセパー 好き好きショボン
ドゥドゥセボンパ また会いましょう
ララララ みじめな女の恋の歌
カモメのジュテーム

コロッケの呪い

ダメよあなた 何を食べたいの
コロッケを頼むなら 頼むと言って
ダメよあなた 何を食べたいの
突然来てあれこれ 言われても
芋を茹でて 皮むき
ひき肉と混ぜて味付け丸め
卵といて 衣つけて

ダメよあなた 何を食べたいの
豆腐を頼むなら 頼むと言って
ネギをきざみ 細かく
たれと混ぜてからめ
生姜そえて 大葉しいて
ごまをすってかけて

ダメよあなた コロッケを頼んで
いつでも揚げられる ようにしてたの
揚げずにあるコロッケ
食べずに捨てるわ
捨てるの 捨てた日々を
あなたわかる?
わからないわ 気持ちわからないの
店を閉めた コロッケの呪い

お礼を言わせて

愛しているの いまでも
こんなに時が経っても
さよならも 言えず
消えた面影 探す独り

悲しい最期 知らずに
笑う貴方の写真に
わたしの唇 寄せるけれど
息もできない

なぜ悲しい運命を神は
わたしに与えたのでしょうか
たのしかった日々よ
苦しめてほしい
貴方を忘れる ほうが苦しい

もいちど 貴方と会って
腕にうずくまりたい
そして告げるの
さよなら
そして ありがとうと

コメディエンヌ

振り向けば 笑い声が
見えたの そのとき
けやきの陰 湿気たベンチ
ブルーのシャツが見えた

坂の上 光る街
見慣れた景色も
今はただ 幻みたい
空も海もシェリーの色

あれはただのシネマだった
それだけのことよね
テアトルのベンチには
シネマを観てる
コメディエンヌ

モンシェリー!! モンプチ!!
モンカフェ!! モンマルトル
モン・サン・ミッシェル!! モンチッチ!!
愛してたわ

港へと ジャンクションは
ふたりを 遠ざけ
戻ることの できない道
モンシェリ アデュ さようなら

素直には なれずにいた

恥ずかしすぎたの 甘えられずに
傷つけたけど
空も海もブルーのシェリー

あれはただのコメディだった
それだけえの ことよね
悲劇じゃなく 喜劇ね
モンシェリ アデュ さようなら

あれはただのシネマだった
それだけのことよね 港への下り坂
わたしはコメディエンヌ

素顔

昨夜あなた 怒っていたわ
嘘で塗られた レジュメを破り
裏切りものと つばを吐いた
見えない 繋がれた憂鬱
仕組まれた 白黒のゲーム

昨夜あなた 溺れていたの
酔って潰れて ベンチで寝てた
疲れてたんだ うそぶいてる
見えない この街のルール
仕組まれた あべこべのゲーム

いつでもあなた つれないね
笑ってる顔だけ見せるから
何でもないさ はにかむけど
知りたい あなたの その素顔

昨夜あなた うなされてたわ
頭をかかえ 眠れずにいて
ただの夢だよ 悪い夢さ
見えない 戦争の恐怖
仕組まれた 偽善者のゲーム

昨夜あなた 泣いていたわ
羽を取られて 飛べずにいると
空を失い うつむいてた
見えない どこからきたのか
見えない どこへゆくのかと

いつもあなたは つれないの
涼しく笑ってくれるけど
ホントの素顔 見せないの
あなたは とても 強いひと

いつもあなたは つれないの
傷ひとつも 見せないけど
ひとりぼっちで 泣いてるから
わたしは あなたの そばにいるわ

想い出

同じ顔してる彼の猫
ブルーの深い海のような
彼の香るソファーにうずくまり
キャンドルは別れの痛み
小さな寝息 泣きそうねあなたの夢を
支えてく
ささやかな夢は 過ぎたこと
ボタンがはずれた
それだけのことさ
わたしを責めない
優しさが痛い
過ぎた時計は戻らないのさ
今日という日はあしたの過去
落ちた砂は戻らないのね
想い出 捨てて 今を生きる

洗面台の歯ブラシさえ
トラッシュケースに捨てられず
彼の好きな珈琲を淹れても
香りさえ別れの痛み
この街を出る 決めたのよ
あなたの背中を
追いかけて
ここまで来れたの ありがとう
誰も悪くない
運命なのさと
わたしを責めない
優しさが痛い
過ぎた時計は戻らないのさ
今日という日はあしたの過去
落ちた砂は戻らないのね
想い出 捨てて この街出る

想い出

同じ顔してる彼の猫
ブルーの深い海のような
彼の香るソファーにうずくまり
キャンドルは別れの痛み
小さな寝息 泣きそうねあなたの夢を
支えてく
ささやかな夢は 過ぎたこと
ボタンがはずれた
それだけのことさ
わたしを責めない
優しさが痛い
過ぎた時計は戻らないのさ
今日という日はあしたの過去
落ちた砂は戻らないのね
想い出 捨てて 今を生きる

洗面台の歯ブラシさえ
トラッシュケースに捨てられず
彼の好きな珈琲を淹れても
香りさえ別れの痛み
この街を出る 決めたのよ
あなたの背中を
追いかけて
ここまで来れたの ありがとう
誰も悪くない
運命なのさと
わたしを責めない
優しさが痛い
過ぎた時計は戻らないのさ
今日という日はあしたの過去
落ちた砂は戻らないのね
想い出 捨てて この街出る

始まりの別離(わかれ)

 

あぁ 離れがたき
思いこらえて
遠きかすみし
山を見上げて
別れ告げしき
さぁ行かん

あぁ 葉桜咲き
川面まばゆし
声も笑顔も
そばにいるよで
散り降る春風切なく

背を押す風に
身をまかせ
歩んだあの日は
      遠き雲
明日は違う風吹く
始まりの別離(わかれ)

あぁ 離れがたき
思いこらえて
遠きかすみし
山を見上げて
別れ告げしき
さぁ行かん

サン・トワ・マミー

私達は終わったのね
だけどいやよ やり直しましょ
もしもあなた わたし無視して
そっけなくても わたしが悪い

好きなの あなたが好き
あなたなしでは とても苦しい

流れる 時よ止まれ
あてもなくさまよう 暗い空

トリビ・ヤクション

コニャク テキチキソン
ルテンキ トリビャクション
ユンテンキ チキチキソン
不思議な メニュー

旅に出たのよ 南の国
忘れるために
見知らぬ店で ひとり座る
見慣れぬメニュー

あなたにいつも 甘えてきた
黄色い声で 美味しいの?
冷たいの?あったかいの?
メインなーの?、前菜なーの?
トリビ・ヤクション

独り高まる 胸の期待
油がはねる
勇気を出して 頼んでみた
トリビ・ヤクション

独りでできる 女になる
みじめだから 会いたいよ
切ないよ 寂しいよ
頼んだもの もうじき来るわ
トリビ・ヤクション

忘れられてる 私のこと
いつまでも無視
たぶんこのまま 忘れ去られ
店は閉まるわ
独り店出た 何も食べず
雨の街角
どんな味なの 食べたかったよ
トリビ・ヤクション

会いたいの 甘えたいの
あなたーに

ヨシノはみずいろ

青いヨシノ 青すぎるヨシノ
カップにヨシノ 飲み干したらヨシノ

青いヨシノ 明け方にヨシノ
枕元に 立ってるのはヨシノ
ヨシノー 怖いね 宙に浮かんでる

青いヨシノ お風呂場にヨシノ
タンスにヨシノ 冷蔵庫にヨシノ
ヨシノ ステキだね 床に寝ているの

青いヨシノ 羽子板にヨシノ
凧にヨシノ 福笑いヨシノ
ヨシノ お餅つき 青いお餅になる

青いヨシノ お茶請けにヨシノ
そっこも ここも
ヨシノで家がいっぱい

グズのブルース

どんなとこにもいるもんだ
一生懸命 頑張ってる
それでも なんの
役にも立てず イラつかせる

だからグズは考える
「こういうときこそ笑うんだな」
失敗続く
なに笑ってんだ ふざけてるなよバカタレ
グズよ負けるな パッパヤー ブルース

いつも唇噛みしめて
涙がポタリ 膝に落ちる
それでも 今日も
おんなじミスを
リピートする

だからグズは考える
「いなくなったほうがいんだ」と
荷物まとめる
なにをしてんの とっととやりなさい
グズよ負けるな パッパヤー ブルース

グズよ負けるな それしき
グズよ負けるな それしき
グズよ頑張れ ブルース

ひとつの空

雨は降っているかしら
こちらは眩しく晴れてます
風は吹いているかしら
港は船が滑り出す
ひとりの部屋は 死んだ世界ね
あの日のままよ この部屋
雨が空から降り すると虹がかかる
離れ離れの ふたりをつなぐ
奇跡の架け橋 みたいね

今年も冬が訪れて
こちらは星が瞬くの
意地を張らずにバルコニー
謝ってれば 済んでたの
どこにいるのよ いまさらだけど
謝りたい思ってる
雪が空から降り やがて街を包む
離れ離れの二人をくるむ
白いブランケット みたいに
流れ星の奇跡 あなたがそばにいる
神様なの わたしとあなた
ひとつの空を 見ている

ジェリーの歌

顔を下げて歩いた 恥ずかし過ぎるのよ
いやよ、ダメよ、見ないで
自信がないわ
ほんとの自分のまま
生きられる日々を 夢見てた
だけどいつも 諦めてた
今日の今日まで

顔を上げたら あなたが
わたしの顔を 見ていたの
慌ててうつむく わたしを
あなたはかがんで 手を取った
夕焼けの川面に 風が吹く
わたしの背中に 花よ咲け
灰色の世界に月が 青く照らして

顔を下げて隠れた 何もできないのよ
いやよ、ダメよ 見ないで
自信がないわ
不器用だったわたし 好きになれずに
いたけれど
いまはまるで違うのよ あなたのそばで

顔を上げたら あなたが
わたしのことを 見ていたの
慌ててうつむく わたしに
あなたはかがんで キスをした
夕焼けの川面に 風が吹く
わたしの背中に 花が咲く
カラフルに瞬く星が ジェリーを歌うよ
ジェリーを歌うよ

鈴懸の実に

鈴懸の実が 風に揺れる
長い髪を切り 秋の街をゆく
街角のショーウインドウ 秋は過ぎてゆく
あなたの知らない街で 手紙書いてます
流れる雲のように 見知らぬ街を選んで
旅をしてるの 罪の気持ち
ごめんなさいが言えなくて
鈴懸の実を拾って 棘があることを知った
跡がつくまで 握ったのよ
忘れぬように願った

なにを見てもああ 思い出すの
校舎の前、道 プラタナスの道
若葉芽吹いた木の下 二人歩いたね
街角のバス停さえ 哀しい色なの
流れる雲のように 見知らぬ街を歩けど
なにをしてても 罪は消せない
ごめんなさい ただ会いたい
鈴懸の実を拾って 棘があることを知った
跡がつくまで握ったのよ
また会えること願った

粉雪のシュプール

熱い吐息が 氷を溶かす
リンクの壁 スケート靴
粉雪のシュプール
戸惑いながら 声をかけたの
靴ひもほどけたフリして
はしゃいで見せた
自信がないの 取り柄がないわ
目をかわすことさえ
追いかけたくて 遠くで見てた
あなたを目で追う

熱い吐息が 氷を溶かす
リンクの壁 スケート靴
粉雪のシュプール
自信がないの 取り柄がないわ
話しかけることさえ
追いつきたくて こっそり来たの
初めてリンク立った

熱い吐息が 氷を溶かす
二人の壁 手を握るの
粉雪のシュプール

忘れじの木陰

まばゆい海を見ています
あなたはどこにいるかしら
目を凝らし 見渡しても
きらめく水面 目をつむる
あの日に戻れたら

あの木の下に来ています
あなたはここにいるかしら
耳すまし 聞いてみたの
流れる時の 音も無い
あの声は消えない

ジャスミンの匂いがしたよ
どこで咲いてるのかしらね
あなたにたずねてみても

ヒトの出会い ヒトを愛し 木陰の風唄

ヒトのよじれ ヒトの別れ
ここで出会った日 別れた日
忘れじの木陰 いま

愛のつぼ焼き

いつも こんなことを考えているのよ
あなたがいるその 真っ青なお空にむかって
わたしは『だーれだ』って腹の底から叫ぶの
するとあなたは その優しい笑顔で
『誰だろ、もしかしてヨっちゃん?』
ってはにかんでくれるの
あなたが大好きだった
江の島の堤防の屋台のおじさんの
その『つぼ焼き』を私に差し出して
『ヨっちゃん指先が熱いよ、あちちちちちち』
って耳たぶをつかむわね

あなたの熱い手で あたしに食べさせて
ララふたりだけの 愛の『つぼ焼き』
魂が叫ぶのよ 熱いつゆがくちびる
もいちど二人は 肩寄せターバンシエール
バンドネオンに 灯(あかり)がともる
聞こえるムジカ
フラフラリンリン テケテケピョンピョン
踊りましょうよ

踊りましょうよ
あなたとふたり ムジカに合わせ
体引きよせ 浜辺にひとり
ふたりはターバントワイライト

あなたの熱い手で あたしを引き寄せて
ララふたりだけの 愛の『つぼ焼き』
魂が叫ぶのよ 熱く濡れるくちづけ
もいちど二人は 肩寄せターバンシエール